【詩】 フルーツ王国

果物かご

「フルーツ王国」

 

 

果物たちがカゴの中で、

互いに話をしていた。

 

 

バナナがリンゴに言った。

「あなたはすごく

ずんぐりむっくりですね。

私のようにすらっとしているバナナを

主人は好きなんですよ」

 

 

リンゴは答えて言った。

「私なんて、スイカに比べたら

ほっそりしている方ですよ。

それに私はとってもジューシー。

バナナみたいにパサパサしていません。

主人は私のようなジューシーさが

好きなんですよ」

 

 

それを聞いてスイカが言った。

「おいおい、ちょっと待ってくれ。

主人がバナナやリンゴを

海辺のレジャーに連れていくことがあるか?

しかし私は主人がいつもパーティーの時

海で遊ぶ時になんかに

連れて行ってくれるんだ。

主人が大事な時に役立っているのは

私なんだよ」

 

 

ナシも、イチゴも、ブドウも、パイナップルも、

それぞれ誰が一番主人が好きで、

役立っているのかを

口にした。

 

 

しかし埒が明かなかったので、

このように話し合って決めた。

 

 

「よし、そしたらこうしよう。

次に主人が私たちのところにきて、

最初に手に取って食べる果物が、

主人が一番好きな果物だということに

しようじゃないか。

どうだろうか?」

 

 

 

それを聞いてみな

「よし、そういうことにしよう」

と決めた。

 

 

そうして果物たちが

静かに待っていると

しばらくして

主人がゆっくりとやってきた。

 

 

 

そして主人は、

カゴの中の全ての果物たちを

ミキサーにかけ

ジュースにして

全てを美味しく

飲み干した。

 

 

 

2017年08月

【詩】 フルーツ王国” に対して1件のコメントがあります。

  1. ひろ より:

    すごい深い詩ですね。
    全ての良さがミックスされた世界になることを願います。

    1. シンジュン より:

      是非そうしましょう☆彡(^◇^)

コメントを残す