「トヨタ空飛ぶクルマ」から見る<時代の開拓者精神>

「トヨタ空飛ぶクルマ」から見る<時代の開拓者精神>

 

2017年5月14日の日経新聞に興味深い記事が掲載されていた。

トヨタが「空飛ぶクルマ」の実用化に向けて資金拠出する方針を固めたという。(詳細はこちら)

 

 

 

これを読んでいろいろなことを考えさせられた。

 

 

実用化にはどれくらいの時間がかかるのだろう?

 

最初これを読んだ時は「実用化は100年後くらいかな?」と漠然と考えて読んでいたが、

記事によると「2018年末までに友人飛行が可能な試作品を完成」し、実用化は「東京五輪が開催される2020年」を目指しているという。

 

もしこれが本当だとすると、あと3年だ。

 

 

 

…早!!Σ(・□・;)

 

 

 

しかし現実問題として、実際に多くの人が日常的に乗ることを考えるなら「人が乗って、飛行できる」ことだけでは済まされない。

 

 

  • まず「空路」が必要になる。

現在世界中を飛行機が飛び交っているが、全て空路に沿って運航している。

地面に道路があって、そこを車が走るように、必ず空飛ぶクルマの「空路」がなければ、どこを走ったらいいのか(飛んだらいいのか)分からない。

地上に歩行者天国ならぬ、「自動車天国」が成されたら、それはどう考えても「交通事故地獄」になるように、今のまま空飛ぶクルマをみんなが乗り回したら、「交通事故パラダイス」が成されることは間違いない。

もしくはそれほど高い位置を飛ばない想定なのかもしれない。

「飛ぶクルマ」というよりは「浮いているクルマ」ぐらいならそれほど問題ないかもしれないが、イメージ画像を見てみると、どう見ても「空高く舞っている」。笑

空路をどうやって整備するのか?

 

 

  • また「交通ルール」つまり法整備も必要だ。

空路にも関わってくるが、信号機はどのように?

飛んでいる訳だから、左右のすれ違いだけではなく、上下のすれ違いも出てくる。

普通の車も走っている訳だから、それらとの兼ね合いもある。

 

 

  • 免許取得が難しそう。

なにせ飛行機を運転しているようなものだから、パイロットくらいの技術は必要になってきそうだ。

 

ちなみにパイロット(自家用機)になるためには、国土交通省によると以下の資格が必要だそうだ。

 

<自家用操縦士(飛行機)の受験資格>
17歳以上
総飛行時間40時間以上
イ.10時間以上の単独飛行
ロ.出発地点から270㎞以上の飛行で、中間において2回以上の生地着陸をするものを含む5時間以上の単独操縦による野外飛行
ハ.夜間における離陸、着陸及び航法の実施を含む20時間以上の同乗教育飛行

 

 

もし「空飛ぶクルマの免許」ができたら、これらに近いものになる???

正直素人(一般ピープル)には遠い話に見える。

 

 

  • 安全性は大丈夫?

空を飛ぶとなると、当然安全面は気になる。

どこまで安全に運転できるのか?

空を飛ぶとなると「エアバック」では心配過ぎる。

恐らく「パラシュート」くらいは必要だろう。

 

 

 

 

<空飛ぶクルマ>に見る開拓者精神

 

空飛ぶクルマの実用化に向けて、当然課題は山積みだろう。

しかし私が感動した部分はまさにその「開拓者精神」だ。

 

 

実際問題として、「空飛ぶクルマ」が完成して、一般庶民でも乗り回すような時代が来たとしても、100年200年はかかるだろうと思われる。

そのため正直「今開発している人たちは、空飛ぶクルマには乗れない」ということになる。

(実験段階で乗ることはあっても、普及してから、自分たちが乗り回すことはないという意味)

 

 

ということは彼らはまさに「後世の人たちのために開発している」ことになる。

自分たちはその恩恵を受けれられないが、後世の発展のために尽力するその姿勢は、本当に素晴らしいと思う。

 

 

 

 

しかしよく考えてみると、

まさに<時代を発展させてきた人たち>は、そういう人たちではなかったか。

 

 

 

 

〇例えばアメリカ大統領の任期は4年だ。

もう一度当選すれば任期が伸びるということはあるだろうが、それでも高々10年だ。

もしアメリカ大統領が「自分の任期4年」だけを考えて、「自分の任期4年をうまく運営すること」だけを考えて国を導いていったら、どうなるだろうか?

自分が直接的に関与しないであろう20年後、30年後、100年後まで考えて、国の政策をとっていく人が、かならず必要だ。

 

 

 

〇砂漠化対策も同じだ。

正直今砂漠に苗木を植えても、成長して森になるためには、100年200年300年の時間が必要になる。

自分がしていることの恩恵を、自分は直接受けることができない。

しかしそれでも<後世の人たちのために>苗木を植える人が必要だ。

 

 

 

〇スペースデブリの問題もある。

正直今宇宙空間にデブリがあっても、自分の生活には全く関係がなく、影響がない。

しかし将来、人類が宇宙へ進出する時のために、今からスペースデブリの問題を解決していこうとする人が必要だ。

 

 

 

最後に

 

人は自分の生活を生き、自分の人生を生きている。

逆に言えば「自分だけの人生」を生きている場合が多い。

それは当然と言えば当然のことだ。

 

 

しかしそんな中で

「自分はその恩恵を受けられないのだとしても」

<後世の人たちのために>

その時間と労力、人生を投資していく人たちが

必ず必要なことは確かだ。

そしてそのような人たちを通して、時代は発展していく。

 

 

 

そのような人たちが持っているもの、

そのような<時代の開拓者たち>が見据えているもの、

それがきっと

<夢>と呼ばれるものだろうと思う。

 

 

<夢>は人に大きな力を与えてくれる。

 

 

簡単なことではないが、

自分が恩恵を直接受けられないのだとしても、

後世のために生きていく人たちが、

<夢>を持った人たちが、

たくさん現れてくることを願う。

 

 

 

 

 

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