本質とは何か?~初めて本質に触れた過去の記憶~

本質とは何か?~初めて本質に触れた過去の記憶~

 

最近「数学から学べること」について書きつつ、<本質>という言葉をよく書くようになった。

自分自身は仕事柄よく使う言葉だが、日常ではあまり触れない言葉かもしれない。

 

 

「本質とは何か?」をテーマに続けて書いていきたいことは様々ある。

そこから「本質的な思考とは何か?」をくみ取っていってもらえたらと思う。

 

 

今日は参考までに過去の人生を振り返った時に、

「今思えば、自分が本質に触れたのは、あれが最初だったな~」( ˘ω˘ )

という最古の記憶をご紹介したい。

 

 

小学校5年生の理科の授業中

 

自分はあまり過去の記憶がない。(‘Д’)

それでも覚えていることというのは、

自分にとってかなり印象に残ったか、

特徴的な出来事だったと言えると思う。

 

 

自分がまだタイに住んでいた時なので、恐らく小学校5年生の時。

理科の授業で理科室にいた記憶がある。

普段の教室とは違う机配置で、大きいグループ型のテーブルが並んでいて、自分もそこの一つに座っていた。

理科の先生が前で話していたのがよく見えた記憶があるので、その時は結構前に座っていたのだと思う。

 

 

その日は水溶液に関する授業だった。(具体的な授業内容までは覚えていないが…)

先生が前の机でビーカーを取り出して、水を注いだ。

そこに塩を溶かす。

食塩水、化学用語でいえば「塩化ナトリウム水溶液」が完成した。

そして先生はみんなに質問した。

(あなたも是非小学5年生になったつもりで、考えて見てもらいたい。)

 

 

先生「さて、今この水に塩を溶かしましたが、、、

このまま1日置いておいたら、塩と水は分離すると思いますか?」(‘ω’)ノ

 

 

 

若干話がそれるが、自分は昔から紅茶が好きだ。

我が家はいつも毎朝起きると、紅茶をいれるところから一日が始まるのが日課だった。

(なんかこういうとすごくヨーロピアンな優雅な家に聞こえる。笑)

自分も毎朝紅茶を飲んでいた。

甘党なので砂糖を多く入れたいが、紅茶がある程度冷めてしまってから砂糖を入れると、全部溶けないで下に沈んでしまうということをたくさん経験していた。

その経験から「砂糖は温度が高い水の方が溶ける。低いと溶けずに沈殿する」ということは、小学5年生ながら経験則として知っていた。

しかし一度溶けた砂糖が分離することがあるのかは、知らなかった。

 

 

そのため先生の「1日置いておいたら、塩と水は分離すると思いますか?」という質問に対しては、

ビーカーの食塩水を1日置いておいた様子を瞬間イメージしてみたが、

分離しているとは思えなかった。

「うーん、それは無いだろうな」(-ω-)と思った。

 

 

先生はみんなの様子を見つつ、みんなが「それは無いだろう」というような顔をしているの見て続けて、

先生「そしたら、これを1年間置いておいたら、塩と水は分離すると思いますか?」(‘ω’)ノ

と質問した。

 

 

それを聞いて少し考えてみたが、

「うーん、、、1年経っても分離はしないだろうな」(‘;’)

と思った。

 

 

それで先生は続けて、

先生「そしたら、これを水が蒸発したりはしないようにして、100年1000年1万年ずーーっとこのまま置いておいても、分離しないと思いますか?」(‘ω’)ノ

と質問した。

 

 

その時、

そこまで言われると、

「うーん、、、、、、、んん??どうなんだろう?」(‘Д’)

と怪しくなってきた自分がいた。

それがすごく不思議だったのを覚えている。

一体何が不思議だったのか。

1日後、1年後と考えて、その後ずーーっと先を考えるということをしたことがなかったからか。

とにかく不思議だった。

 

 

自分がいかに感覚的に答えているのかが分かった瞬間だった。(´・ω・`)

そこまで本質的なところまで考えられていなかった。

(もちろん小学5年生なので勘弁して頂きたい。笑)

 

 

1日後には分離しない、

1年後には分離しない、

ということが分かっても、

それが本質なのではなく、

もっと本質的なことは

「いつかは分離するものなのか」

「永久に分離しないのか」

がより本質的な考えるべき事項だ。

 

 

以前「数学から学べること⑥~本質を掴む力を日常に応用する~」で、

有限と無限は本質的に異なるという話をしたが、

それと通じる話でもある。

 

 

当時は小学5年生なので、そこまではっきりと何が問題なのかまでは分からなかったが、

とにかく「本質的な考え方」に最初に触れた出来事として、自分の記憶の1ページを飾っている。

 

 

水溶液は分離するのか?

 

ここまで書くと

「で??結局分離するの、しないの?」(´・ω・`)

という答えが気になってくる。

 

 

念のため確認しておくと、

塩が水に溶けるというような「溶解」という現象は、何が起こっているのかというと、

「塩」(塩化ナトリウム:NaCl)が、

ナトリウムイオン:Na+

塩化物イオン:Cl-

に分離して、水の中を漂っているような現象だ。

なのでイメージとしては、塩が細かく分解されて、水の中をふよふよ浮遊しているというイメージもある。

 

 

そうすると、ずーーーっとおいておくと、塩が沈殿しそうな気もする。

当時の自分としても、紅茶に砂糖が溶けずに沈殿する様子を見ていたので、分離する気もしないでもなかった。

 

 

それですごく答えが気になった記憶があるが、

先生が教えてくれた答えは、、、

 

 

 

「分離しない」( ゚Д゚)

だった。

 

 

事実、水が蒸発しない状態ならば、

食塩水を1000万年置いておいても、

塩と水が分離して、塩が沈殿することは無いのだ。

 

 

これを聞いて幼いながらに「へ~~~~、不思議~~~」(*‘ω‘ *)と思った。

これを知って「溶解」(塩が水に溶ける)という現象が、

「単純に塩が細かくなっている訳ではないんだな」と言うことが分かった。

事実、イオン化しているので、単純に細かくなっている訳ではない。

当時はそこまでは分からなかったが、それでもこのことを知って「溶ける」という現象が思った以上に不思議な現象であると感じるようになった。

 

 

本質に触れる

 

これはあくまで小さい一つの出来事に過ぎないが、

それでも人生において「本質に触れる経験」というのは、とても大事な経験だと感じている。

 

 

本質に触れてこそ「分かった」と言えるし、

本質に触れてこそ、それを他のところに応用することができるし、

本質に触れてこそ、物事が「面白く」「不思議に」見えてくる経験をたくさんしてきた。

 

 

以前「分かった時に人は<笑う>~学びの楽しさ~」でも書いたが、

人は分かった時には<笑う>。

 

 

それと似ているが、

人は本質に触れた時に<笑う>し、

また喜ぶし、すっきりする感覚になる。

 

 

これを一度味わうと、また味わいたくなる。

「味をしめる」というやつだ。

おいしいラーメンを食べると、また食べたくなるのと同じ話だろう。

 

 

恐らく勉強が好きな人、何かを突き詰めて考えるのが好きな人は

この経験をたくさんして味をしめた人たちではないだろうかと思う。

そういう人たちは「やるな」と言ってもやるようになる。

 

 

親や教師、職場で部下を指導する立場の人たちみんなが、

「勉強しなさい」「これをやりなさい」とばかり言うのではなく、

是非本質に触れる楽しさを伝えてあげたいものだ。

 

 

それがまさに「教育の本質」なのではないだろうか。

 

 

 

【関連記事】

「数学から学べること⑥~本質を掴む力を日常に応用する~」

「分かった時に人は<笑う>~学びの楽しさ~」

 

本質とは何か?~初めて本質に触れた過去の記憶~” に対して1件のコメントがあります。

  1. NY より:

    人は本質に触れた時に<笑う>し、
    また喜ぶし、すっきりする感覚になる。

    本当にそうだなと思いました!本質がわからなくて混乱し、問題を蹴っ飛ばしまうし…

    1. シンジュン より:

      コメントありがとうございます♪(*‘ω‘ *)
      「問題の本質」が見えれば、自然に解決策も見えてきますよね。^^

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